こんにちは。このブログでは書いたことないですが、なにげに「ちはやふる」が好きで、コミックスも全巻読んでおります。

そこで、先日公開された映画「ちはやふる 上の句」を観てきましたので感想を書きたいと思います。ネタバレしてますので、これから見る予定の人は閲覧注意です。
DSC_0896

1番良かったと思ったのは、これはツイッターでも呟いたのですが、「かるたウンチク映画になっていなかったこと」でした。漫画でもアニメでもない、「実写映像向けに最適化された、映画のちはやふる」をしっかり楽しませてくれたという感じ。

さて、「ウンチク臭くない」というのはどういうことでしょうか。
 
例えば、サッカーを初めてみた人に対して「オフサイドっていうのは〜」「今の得点はオフザボールの動きが〜」なんて話をしてもとっつきにくくするだけだと思うのですが、それと同じようなことが、かるたやその他の分野でも言えると思うわけです。ウンチクっぽくなると、急にオタクっぽさが出てしまいます。映画はただでさえ2時間前後という時間に収めなくてはいけないわけですから、とっつきにくさを感じさせたら、最後までその感覚を引っ張ってしまう危険性があります。初見の人が多くいるであろう映画なら、なおさら危険です。
 
今回、映画版のちはやふるでは、必要最低限のルール説明しかありませんでした。決まり字の説明も詳しくは無かった。二字決まりとか大山札などの言葉すら出てこなかったはずです(記憶違いがなければ)。それでいて、原田先生が「千早ちゃんはかるたに一番大切な才能(感じの良さ)を持っている」と言うシーンや、机くんが独自に分析した弱点を千早たちにまくし立てるシーンなどで、「運だけでない、勝敗を分ける何か」があるんだな程度の意識を持つことができるので、かるたを知らなくても自然と勝負の世界に入っていけるようになっています。

これがかるたを実際にやっている競技者や、原作を隅から隅まで読み込んでいる人にとっては、キレイ事に見えたり、物足りなく見えたりすることもあったかもしれないです。

が、漫画も読んでない初見の人にもやさしい映画になっていると感じました。

映画では、原作で印象の強かったシーンが全てではないですが、かなり抑えられていると思います。基本的には高校入学直後の話しからスタートし、子供時代の話を途中途中で入れる回想としたのもよかったと思います。 時系列が原作と違うところもありましたが、まあ許容範囲かな、という感じ。 

実写映像ならではと感じられたのは、団体戦のシーン。あんなに殺気立っていたのかと、漫画やアニメでは感じなかった感覚でみることができました。競技かるたの静と動が、実写映像の自然な流れの中で感じることができます。 

キャストですが、広瀬すずは思った以上に千早を演じられていたと思います。ヒョロくんも須藤さんもピッタリ。太一や新も、実際に映画の中で動いているのを見ると違和感なし。かなちゃんはそのまんまという感じだったし、机くんは印象こそ違ったものの、東京都予選で拗ねて帰ろうとするシーンなんかは、観客を引き込む魅力があったと思います。このシーンがカットされてなくてよかった。

で、一番の収穫は西田ですね。漫画の西田とはだいぶ違う印象でしたが、いい意味での改変でした。明るくて非常に良いキャラになっていました。映画の短い時間の中での回し役として考えると、とても際立っていましたね。

ということで、キャストも違和感が無く、2時間に程よく収められ、なによりウンチク臭くない、非常に気持ちのいい青春スポ根(恋愛もあるよ!)映画になっていたと思います。いい出来です!
下の句も楽しみです。

それでは