僕は結構、オタクが好きだ。

当然興味が無かったり、こちらに知識が無かったりする話を延々と聞くのはしんどい。「そんなことしらんよ…」とか「どうでもいいぜそんな事柄」なんて思ったりもする。でも、それと同時に羨ましくも思ってしまう。「熱く語れることがあるっていいなー」とね。

トクサツガガガを読んでいると、そんなふうに「羨ましい」という感想になった。

今日はそんな漫画の紹介だ! 

主人公・仲村叶は「特オタ」
 
“トクサツガガガ”の主人公・仲村叶(ナカムラカノ)26歳、OLだ。
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仲村は職場の後輩くんから好意を寄せられているし、同僚のからは遊びに誘われたりもする。容姿もそこそこ良い。だがしかし、残念ながら彼女は「特オタ」なのだ。「なんとか戦隊〇〇ジャー」とか、いわいる特撮モノのオタクなのである。

「手作り弁当?なになに?彼氏にも手料理作ってあげてるの?女子力たかーい!」などと褒められるが、実は好きな特撮モノの円盤(DVDやBlu-ray)を買うために食費を節約しているだけだし、同じく褒められる引き締まった足は、特撮モノの食玩を探してチャリでコンビニやおもちゃ屋を巡っていて自然とそうなっただけなのである。

うんうん、趣味のためなら節約できるし、どこにだっていける!
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電車の中で老夫婦に席を譲ったのも、特撮モノのヒーローが「自分が苦しいことは、弱いものを見捨てていい理由にならない!」というセリフを思い出したからであって、仲村の行動はほとんどが特撮モノのためか、特撮モノから影響を受けての事なのだ。


影響を受けやすいのもあるあるだ! 


平穏な日常に潜む「ヲタバレ」の恐怖!
 
仲村はヲタバレを恐れている。

思えばオタクは、ここ数年である程度の市民権を得てきたように思う。栗山千明がエヴァオタクと言い出した辺りからだろうか。アメトーークでジョジョ芸人が人気になってからは、ジョジョの事を話す人も多くなった。

オタクは暗い、キモい、変態というイメージを払拭しつつある。だが、仲村は自分が特オタであることを明かそうとはしない。それは決して恥ずかしいからではない。好きなモノを悪く言われるのが嫌なのだ。

これには非常に良く共感できる。隠すのは恥ずかしいからじゃない。好きすぎるが故なのだ。
 
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昔、ある映画好きの知り合いが言っていた。「自分の一番好きな作品は誰にも教えない。だってその作品を悪く言われたら、私はその人と一緒にいられないから」と。

ホンマそれやで!

ヲタバレと戦う仲村に迫る危機をどうやって乗り越えていくのか、それも楽しみの一つなのである。 


オタクあるある満載!
 
僕は一体なんのオタクだろうか。
最近は自分のブログでワールドトリガーや僕のヒーローアカデミアの感想を毎週書いているので、ある意味オタクの域かもしれない(深度は別として)。

数年前はミュージカル映画ばかり見ていたせいか、仕事中の現実逃避はもっぱら頭のなかでオリジナルのミュージカルを繰り広げることだった。誰かがドアを開く音、パソコンのキーボードを打つ音、椅子の軋む音などが(ミュージカルシーンへの導入としてはお約束な展開で)徐々にリズムを刻んでいき、誰かが歌い出し、終いにはデスクの上に飛び乗って「さぁ〜〜お家へ帰ろう〜〜〜♪」と歌い上げ、現実に戻っていく。

ペルソナにハマっているときは、苦手な客を相手にする時に心のなかで「ペルソナァァァァア!」と叫び、心の鎧となるペルソナを召喚したものだ。

友達に「ナンバーガールの曲聞かせてよ」と頼まれれば、「いいよ!(…どうしよう、ここは俺がハマるきっかけになった鉄風鋭くなってにするべきか?いや、ちょっとアクが強いな。OMOIDE IN MY HEADも聞かせたいが… やはり透明少女だろう。しかし、ナンバーガールの良さを知ってもらうにはライブ版も欠かせない。よし!ここはっ…!)透明少女って曲だよ!」と聞かせてみるが、

友達「んー、まあまあだね。でもなんでライブ版?」
僕「そ、そうか…(しくじったああああ!!!)」

となることも何度もあった。こちら側に引きこもうとして失敗してしまうのだ。


主人公の仲村も同じように、特撮オタクに引き込めそうな人物が現れればあれこれ考えてDVDを貸して失敗したり、仕事中に「ロボが倒れてきて会社潰されないかなー(そして休みにならんかいのう)」なんて妄想したりする。
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早く帰りたい理由を説明するのに苦労したりもする!
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親に理解されなかったり、自分のオタク趣味がピンチを救ってくれたり、ヲタ卒しそうな仲間を引き止めるべきかどうか悩んだり、そんなオタクあるあるが満載で、ギャグ漫画なのにつらい気持ちになったり、ちょっと泣けたり、感心したり、そんな気持ちにさせてくれる漫画なのだ!!!

そしてもちろん笑える!今は4巻まで出ているが、全部読む間に何回笑ったか覚えていないほど笑ったよ。


とにかく読んでみてくれ!

つらいとき、楽しい時、ピンチなとき、自分の趣味のことを思い出したり、その世界に浸りながら乗り越えたり、更に楽しくなったりした経験がみんなにもあるんじゃないかと思う、

主人公・仲村叶も、好きな特撮ヒーローに支えながら日々を生きているが、その日常がとてもエキサイティングで、コミカルで、とても愛おしく思えるのだ。仲村の妄想と日常の行き来がとてもスムーズで読んでいて違和感が無いし、まるで自分が日頃自然にしているような妄想の世界に入り込んでるように読める漫画になっている。

これは本当におもしろい。誰かに借りるでも、どこかの店でレンタルするでも、本屋の試し読み小冊子でもなんでもいい、とにかく読んでみて欲しい。きっとおもしろいぞ!!!

12月28日には5巻が発売される。とても楽しみだ。

いつまでかは分からないが、今なら第一巻のKindle版が期間限定無料お試し中だ!注目!