僕は今、“しんたろのヨーロッパ紀行”というカテゴリを作って、ヨーロッパを旅した記録をまとめています。

実際に色んな国の様々な名所に行ってみて感じたことのひとつに、「実物は写真よりしょぼい」というのがあります。これね、最初のうちは受け入れがたいものでした。

ヨーロッパに行く前は行きたい場所をたくさん想像しました。そして、旅先ではそれらが実際に見られるんだ!と興奮していました。中には想像を超えて素晴らしいところもありましたけど、大体は「ま、こんなもんだよね」という感じ。

そう感じてしまうのは一体なぜでしょうか。


プロって凄いね。
 
僕らが普段見るような旅行雑誌やwebにあるような写真って、腕のあるプロ(またはプロに近い)人が、良いカメラで撮影し、更に良く見えるように補正している写真なんですよね。中にはなんの補正もされていない写真もあるかもしれませんが。

僕も一眼レフカメラを持っています。写真は自分にはあまり向かなかったのか、使う頻度は少なくなってしまいましたが、それでも驚いたのは、使うレンズや設定によってとれる写真がぜんぜん違うということでした。

例えば夜景です。みなさんもどこかの展望台やビルの上などから見える夜景を、スマホのカメラで撮影した経験があると思います。でも、あまりうまく撮れませんよね?そして肉眼で見える景色も、「あれ、下調べでみたwebサイトの写真と全然違う… 」なんて思ったことがあると思います。でもそれって当然です。綺麗な夜景写真は、三脚を使ってブレないようにし、シャッタースピードなど、簡単に言うと夜景が綺麗にとれる設定をして撮影されているからです。スマホのカメラじゃなかなか出来ません。そして、うまく撮れば人の目で見る景色よりすごくなっちゃうわけです。

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著作者: Marco Germinario(引用元:http://free-photos.gatag.net/2015/03/06/220000.html)


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上の2枚の写真はどちらもニューヨークのエンパイア・ステート・ビルの展望デッキから撮影したものですが。上はめちゃくちゃ綺麗ですよね。好きです。僕の肉眼で見た夜景はこんなに綺麗じゃなかったけどな(笑)撮影者の方がプロなのかアマなのかは知りませんが、いい機材と腕があることがわかります。多分補正もしてるでしょう。

それに比べて下の写真。まだ一眼レフカメラも持っておらず、コンパクトデジカメで僕自身が撮影した写真です。夜景モードでとっているのに三脚を使っていません。愚かな行為です。

とまあ、こんなにも違うんですよ。撮影する人と機材が違うと。

つまり、カメラを始めたことで「目で見るよりも綺麗な写真のとり方」がわかってしまったわけですね(実際に綺麗に取れるかどうかは別問題だけど)。
 
広角レンズをつければ実物より広く写る訳で、それも誤解を与える原因にもなっています。ほら、経験ありませんか?不動産屋に行って気に入った部屋の内覧をしたら、写真より狭く感じたこと。あれも写真は広角レンズで撮られているので、人の目で見るより広く見えるわけですよね。それと同じ話しで、すごく大きく想像していた世界遺産も、実物はしょぼいなんてこともあるわけです。悲しいです。


世界は「増し増し盛り盛り」で溢れている。
 
ブログを書いている人間が言うのも何ですが、そうだと思いませんか?旅行会社のwebページなんかは商品であるツアーが売れないといけませんから、とても良く写った写真を使いますよね。ニュースサイトやブロガーなんかはPV(アクセス数みたいなもの)が欲しいので、たいしていいと思ってないものでも「〇〇が〇〇すぎるwwwww」みたいな感じで人の目を惹きつけるタイトルをつけるわけです。


写真や言葉の「増し増し盛り盛り」状態です。

「この風景を見ずには死ねない!」
「想像を絶する景色の連続!」
「まるで天国にいるようななんとかかんとか!!!」

みたいな…ね。


これに慣れちゃった結果、僕は海外でたくさんの世界遺産を見たにも関わらず「こんなもんかぁ(写真よりしょぼいな…)」なんて思うようになってしまったわけです。まあ、これだけが原因じゃないと思いますがね。


自分の感性を大切にしよう
 
僕はヨーロッパに実際に行って「思ったよりしょぼいな」と感じ、カメラをやり始めたことで「同じ風景でも撮影技術で実物以上になっちゃうんだな」と感じました。そして、ブログを始めたことで色んなブログやニュースサイトを見て「ネットの世界は増し増し盛り盛り状態だな…」というのが分かりました。

ブログを書くからにはたくさんの人に見てもらいたけど、自分の意に反した「増し増し盛り盛り」状態にするのは避けたいと思います。

ここ数年、日本のお茶の間では「世界が日本を絶賛!」「世界の衝撃映像!」「こんなところに日本人が!」「世界の絶景100連発!」みたいなテレビ番組で溢れてますが、一度はそんな情報シャットアウトして、自分の体験してみてはいかがでしょうか?

特に若い人。ある程度歳取ると、海外に行ってもたいして感動しなくなっちゃいます。感性が若い人は別だけどね。早いうちに行きたいところに行っちゃいましょう!

それでは!