11月にもなると、いつも思い出します。

ナンバーガールが解散してから、今年で13年です。2002年11月30日、札幌ペニーレーン24でのライブを最後に、ナンバーガールはその歴史を終了しました。

毎年毎年この時期になると思い出してしまいます。今年はこうやってブログをやっているので、つらつらとナンバーガールについて書いてみようかということです。


ここで時を2000年まで戻そう。

当時の僕は中学三年生でした。自分で言うのも何ですが、多感な年頃でした。人並みに素直で、人並みに捻くれ、人並みに特別でありたいと思っていた頃です。


(ナンバー…ガール?)


 音楽については人並みに興味を持っていました。いつも良さそうなバンドや歌手を探し求めていました。


(ナンバーガール… なんか変な名前)


当時、椎名林檎には勢いありました。僕は彼女の曲を結構聞いていて、バンドスコアを買ってきてはギターの練習なんかしてみたりして。


(辛子色のベンツはカセットテープしか再生出来なくて… fmmm カセットテープで聞くと雰囲気あるバンド… !? ナンバーガール 変な名前 また出てきた… ナンバーガール…)


お気に入りのCDショップ。陳列棚に並んだCDを見て歩きます。当時はCDショップの中を歩いているだけで楽しかった。そこで、真っ黄色なジャケットを目にします。


(てっ… てつかぜ? てっぷう? 鋭くなって?  …! ナンバーガールだ!!!)


その瞬間、僕は迷わずそのCDを手に取り、中学生の少ないお小遣いでナンバーガールのシングルCD、“鉄風 鋭くなって”を買ったのです。このとき、僕はまだナンバーガール曲を全く聞いたことがなかったにも関わらず、このCDは買うべきだと思いました。テレビや雑誌なんかで多分、ナンバーガールという妙な名前を見聞きしていたんでしょう。椎名林檎のバンドスコアにも名前が出てきたことで、なんとなく親近感も感じていました。そんな状況で見つけたら、買わない理由は無い。

すぐ家に帰って、ドキドキしながらCDプレイヤーにセットし、再生します。






……ぉおおおっ、おっさんやないかい!!!!!!





僕は勝手に思い込んでいました。椎名林檎が贔屓にするバンドです。ガールってついてるし、ちょっと個性的な、ひねくれた感じの、それでいて結構かわいいガールズバンドだと。少なくてもボーカルは女の子だと。

しかし、聞こえてくるのはおっさんの声。「発狂」とか「野良猫」とか「なんとかの戦車をなんとかかんとか」とか言ってる声。

僕は少し戸惑いました。ガールが良かったわけじゃないけど、ガールとおっさんでは差がありすぎます。でも、せっかく買ったんだから、もう少し聞いてみよう。もう一回。もう一回。寝る前にも聞くか… そんなことをしている間に、すっかりハマってしまったのです。ナンバーガールに。おっさんの叫びに。直線的なベースに。鋭角なギターに。タイトなドラムに。



これが僕とナンバーガールとの出会いでした。それからというもの、“シブヤROCK TRANSFORMED状態”を聞き込み、“SAPPUKEI”や“SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT”やらも聞き込み、映像作品も何度も見て、どんどん深みにハマっていきました。


2002年6月15日、札幌ペニーレーン24にてナンバーガールのライブがありました。僕にとって初めて見る彼らのライブです。正直、今となってはほとんど記憶に残っていません。ただひたすらオーディエンスにまみれもみくちゃになり、汗ダラダラでその時を過ごした思い出だけが残っています。

今思うと、ナンバーガールのライブに行けただけでも幸せでした。もしかしたら、こんなに好きなのに一度もライブを見られずに解散の時を迎えてしまったかも知れないんですから。


“NUM-AMI-DABUTZ”や“NUM-HEAVYMETALLIC”のリリースされた頃は最高に楽しかった。“鉄風 鋭くなって”のリリース後にナンバーガールを知った僕にとっては、リアルタイムで彼らを追える初めての瞬間だったわけです。テレビや雑誌に注目し、リリースされたCDは何回も何回も聞き込み、まわりの友達にうざがられるほど勧め、楽しんでいました。


しかし、それもつかの間、あっという間に解散の時です。2002年11月30日のラストライブには、僕は行くことが出来ませんでした。コレは僕の人生において最大の後悔と言っても過言じゃありません。いきたかったなぁ。

その悔しさを晴らすように、DVDで何度も見返しました。毎日毎日です。

そのせいか、11月30日が近くなると、センチメンタルな気分になってしまうのです。

今年もまた、そんな季節です。ナンバーガールの曲を聞きながら書いていたら、長くなってしまった。
しばらくナンバーガールの曲を聞いてないなーという人も、久々に聞いてみないか?きっと楽しいはずだ。

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