シベリア鉄道に乗車して3日目。車内の雰囲気にはだいぶ慣れてきた。

この日は、択捉(えとろふ)島で兵士をしているという若者5人組と出会った。彼らとは6日目までなんだかんだで絡みがあるのだが、特に印象に残っていることは、自分たちがロシアの軍人であることを自慢気に話していたことだった。ロシア語は分からないが、5人の内1人が少し英語を話せるヤツだったので、なんとか理解できた。北方領土は日本の領土だと自然に考えていた僕だったけど、彼らにとってはロシアの領土だ。その議論をその場でするつもりは僕にも彼らにもなかったが、択捉島に彼らの活動があるのだなと実感せざるを得なかった。

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↑暇つぶしに勉強していたキリル文字

 

僕は人見知りで、あまり他人と積極的に関わるタイプではなかった。ヨーロッパの旅行を終えても、その性格は大して変わっていない。だけど、彼ら5人の兵士達とは、互いに言葉を教え合ったり、写真を撮ったり、タバコの交換をしたり、互いの国の音楽をきかせあったり、交流が出来たと思っている。音楽はその時たまたま聞いていたキノコホテルと、Soul Flower Unionをきかせてみたが、ぱっとしない反応だった。彼らがロシアの音楽として聞かせてきたのは、ロシア語で歌われたラップ・ミュージックだった。よくわからなかったが、懐かしい思い出になった。日本のクラシックな音楽を聞きたいと言われたけど、何を聞かせればよかったのだろうか。

彼らと一緒にとった写真があるんだけど、一応軍人さんだし、載せないでおこうと思う。
そうだ、彼らはひまわりの種を食べるスピードが異常に早かったことも付け加えておこう。

 

彼らはどうやら、休暇のためそれぞれの地元に帰るその道中だったようだ。6日目になってそれぞれ地元の駅を降り、ホームにまで迎えに来ていた家族に迎え入れられる姿は、微笑ましものだった。日本とロシアが今後どんな関係になっていくかわからないが、彼らとは衝突したくないものだ。

さて、3日目を迎えたシベリア鉄道だが、チタという駅から乗ってきたおじさん二人組にくるしめられることになる。それはまた次回につづく。

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