初めてのホステルはちょっとおっかなびっくりだった。あたりまえだけど、スタッフも宿泊者もみんな外国人だ。 でも、みんな英語で話している。この前に泊まることになるホステルも、みんな英語だった。
僕は英語が喋れない。独学で5000ほどの単語とフレーズを頭に詰め込んだけど、実践経験はニューヨークへ2週間旅行へ行った時に少し話したことがあるくらいだった。

スタッフから設備に説明を受ける。よし、なんとか聞き取れる。だいたい分かるぞ。ちょっと緊張が和らいだ。

そこへフィルと名乗る男が現れた。陽気なやつだ。困ったことがあれば聞いてくれと言ってくれた。実際に、食料の買い出しを世話してもらうことになった。近所の小さなスーパーに連れて行ってもらう。途中、今回の旅の目的を話した。自分でもびっくりするくらいスラスラ英語が出てきた。やっぱり心細かったのかな。

翌日、フィルはホステル近くのバス停まで送ってくれた。バスの窓から、フィルが手を振ってくれているのが見える。なんていい奴なんだろう。ありがたかった。

さて、シベリア鉄道に乗る準備だ。
シベリア鉄道は始点のウラジオストクから終点のモスクワまで6泊7日、全長は9,297kmに及ぶ。鉄道に乗ってしまえば、途中の駅での停車時に簡単な食料が手に入る以外、食事は食堂車で済ませなければならない。地元の人間は食堂車を使わず、持ち込んだ食料で済ませるらしい。それなりに価格が高いのだ。

僕はスーパーでパンとオレンジ、チーズ、サラミ、カップ麺、水、お茶などを買い込んだ。あとはたまに贅沢して食堂車だ。
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(わかりづらいけど、ピラミッドみたいな屋根のところがスーパー)

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(奥の建物は郵便局らしく、そこのATMで現金をおろし、スーパーへ)


重い荷物を持って駅のチケット売り場へ向かった。

僕はインターネットで乗車券を購入していたので、わざわざチケット売り場へ行く必要はなかった。だけど、そこには理由があった。
ロシアに入国した外国人は「外国人登録」と言うのをしなければならない。これが必要な条件は、調べてみたもののよくわからなかったが、同じ町に3日以上滞在するなら必要だとか、土日は必要だとか、情報が曖昧だった。なのでせめて、シベリア鉄道に乗ったという証明になるようにと、チケット売り場で発券された乗車券が欲しかった。しかし、チケット売り場は長蛇の列ができていて、進みも遅く、泣く泣く諦めた。駅のホームに向かうと、すでに列車は発車準備をほとんど終えていて、滑り込みセーフで乗車した。「来るのが遅いよあんた」って感じでガミガミ車掌さんに言われた気がしたが、間に合ってよかった。 
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(シベリア鉄道車内)

いよいよ、シベリア鉄道の旅がスタートだ!!!

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